治療法について

特徴

治療法は、脈診を中心とした経絡(けいらく)治療という伝統的な治療法を行なっています。経絡とは、全身を巡る気血(きけつ)のルートと考えられているもので、治療点となるいわゆる「ツボ」は、すべてこの経絡上にあります。それぞれの症状や体質に応じた経穴(けいけつ=ツボ)の選択が最も重要になります。経穴は体表または皮下の浅いところにあると考えているので、浅い鍼をします。

経絡治療は、脈診で十二経絡のどの経絡の変動(虚または実と表現)かを捉え、それに応じたツボを選択し、鍼灸で治療して経絡のバランスを整えることによって、治癒力、回復力を強め、症状の改善・治癒に繋げようとする治療法です。従って、病名によらず、多様な症状に対応できるという大きな利点があります。

灸も体表からの治療です。一瞬熱いと感じますが、慣れるとむしろ心地よい位の痕がつかない方法をとっています。

流れ

  • 問診

    体の不調の内容をうかがいます。その際、患部の訴えだけでなく、全身的な体調もうかがいます。
  • 症状の確認

    症状や患部の状態を確認します。
  • 脈診

    鍼灸独特の脈診法で、脈を診ます。
    脈診で患者さんの体質や弱点を探るとともに、症状がどの経絡の虚実と関連しているかを判定します。
  • 治療

    まず判定した経絡の虚実を調整するツボを選択して鍼灸治療をします。
    その結果として症状の改善を図るもので、言わば体全体の調整治療です。
    また、必要に応じて、その症状に特に効果があるとされているツボを選択して治療します。
    言わば対症療法的治療です。
    このように、私の鍼灸治療は、全体の調整と症状に対応する治療の二本立てで行います。
  • 脈診

    治療後の脈診で、経絡の虚実が改善されたかを確認します。
  • 症状の確認

    治療後の症状を確認します。