突発性難聴

お悩み相談【突発性難聴について】編

質問 突発性難聴について
年齢 47
性別 男性
症状
病名
突発性難聴
今の
症状
耳鳴りと聞き間違いが多い。
いつ
から
1年前
今の
治療
鍼灸
発病
経過
ほとんど変わらない
質問
内容
昨年の8月の人間ドックで初めて左耳の聴力が落ちていることが判明。
その後、特に日常生活で不便を感じず、放置。その後、聞き間違いが多発し、初めて10月に大学病院へ、診察に行きましたが、原因不明のため、とりあえず突発性難聴と診断されました。
1ヶ月ほどビタミン剤の点滴を受けましたが、回復の兆しが見えず。完治するには、発病後1週間以内の治療が必要とのことで、さじを投げられました。
その後、特にこれと言った治療法が見つからず、半ば諦めていたのですが、今年の6月に知人の紹介で鍼治療を勧められ、現在治療中です。週2回で1ヶ月ほど経過したのですが、あまり進展していないように思います。
果たして鍼治療で難聴は治るものなのでしょうか?
回答 難聴で日常生活にも支障ががあるご様子、そのご不便とご心配、お察しいたします。
さて、突発性難聴は、短時間で高度の難聴と耳鳴り、時にめまいを引き起こし、特に難聴と耳鳴りが長期間にわたり、持続する可能性が高く、しかも、治療開始が発症から速やかであればあるほど、予後が良いのが特徴です。
仰るように1週間以内が望ましいと言えます。
その点から考えると、確かに回復がなかなか思うように進まない可能性が高いと思われます。
しかしながら、K.A様の発症当時の状況が、突発性難聴とは少し異なるのではないかと思われます。耳は、その微細な構造と脳に直結した神経支配のゆえに、全ての難聴で原因を特定できないのは周知ですが、そういった場合、鍼灸治療は、徐々にではありますが、効果を実感して頂ける場合が、大変多くあります。また、周波数帯域毎のグラフなどによって、効果が出そうかどうか、時には予想が出来る場合もありますので、そういった検査結果を基に、鍼灸師に相談なさってはいかがでしょうか。
実際に、突発性難聴で数ヶ月後に治療を開始した場合や、1年以上前から発症した原因不明の難聴でも、徐々に回復している場合はたくさんあります。緩やかに回復してゆくために、短期間では、実感して頂けないかも知れませんが、2,3ヶ月毎にオージオメーターで聴力検査をしながら、長期的に取り組まれてはいかがでしょうか。 
難聴の場合、僅かずつでも、悪化してゆくのと回復してゆくのとでは、将来的に大きな差となり、しかも、それは後々取り返しのつかない結果となってしまいますから、治療開始から、2,3ヶ月後に一度検査をお受け頂いて、少しでも回復していれば、是非とも治療を続けて頂けたら、と思います。
本来であれば詳細な問診などによってご回答を差し上げるべきなのですが、メールでの限られた情報によってご返事を差し上げましたことをご了解ください。
★参考になれば幸いです。

 

2022/11/23 症状   sakai
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